今日、読んだ本

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)


  岩手県一関市で開かれた「作文教室」をもとにして編纂された本。
  半分が日本について(日本語の特徴・文法・発音から日本の国語教育・近代化等、多岐にわたる)、
  もう半分が文章作法についてです。

 
  僕なりにポイントを挙げると、


 1.接続詞・接続助詞・接続語を使い過ぎない。これらを使うと容易に文章が続いてしまい、簡潔さが損なわれる。
 2.段落は「一つの考え方のまとまり」
 3.言葉の使い分けを迷ったら、きちんと辞書を引く。
 4.自分を指す人称代名詞は削った方が、概ね良い文章になる。
 5.長文では「まだ〜」「けっして〜」等、文章展開が読みやすくなる副詞を効果的に使う。
 6.「〜という、〜といわれる」「〜について、〜に関して」で物事を曖昧にしない。
 7.「は」と「が」は使い分けるもの。「は」は明らかになったことに、「が」は未知のものにつく。
   つまり、「私はAです」だとAは既に知っている人、「私がAです」だとAはこの時に初めて出てきた人。